「災害アーカイブぎふ」の皆様には、第7回「伝」と第8回「伝」で行った災害アーカイブワークショップでたいへんお世話になりました。そのご縁から「災害アーカイブぎふ」の荒川さんに活動の様子などを紹介願えないでしょうかとお願いしたところ快諾いただき、今回の寄稿の運びとなりました。ありがとうございます。2回目の今回は「災害アーカイブワークショップ」についてご紹介いただきました。

 

「伝」ブログ投稿②

「災害アーカイブぎふ」の活動紹介② 災害アーカイブワークショップで防災を考える


 今回は、「災害アーカイブぎふ」で行っているワークショップをご紹介します。「第8回三陸&東海防災フォーラム伝」でも高校生の皆さんの災害アーカイブワークショップのお手伝いをしました。

 「災害アーカイブぎふ」では、過去の災害写真などの資料を集めて、ただ単にデータベース化するだけでなく、併せて、ワークショップなどそれらの資料を防災活動や啓発に活用していくことを活動の中心と位置付けています。「みんなで集めてみんなで活用する」がコンセプトです。


 ワークショップは、最初に過去の災害の様子を確認して、次に同じ災害が起きそうになったら、どのように行動するのがよいかをみんなで話し合う、というのが基本的な流れです。

 この流れを基本にして、参加者の顔ぶれ(過去の災害体験者が多いか、災害後の世代が多いのか)によって、またハザードマップや土地条件図の整備状況や地形条件の重要度に応じて多少のアレンジをしています。

 まず、ワークショップのテーマとする災害がどのようなものであったかを、既存の資料や記録で紹介します。水害の場合は、雨量の経過図や河川の水位グラフを示し、浸水の実績を記録した資料(浸水実績図や現地に立つ浸水位表示板)を紹介します。

 震災の場合は、震度分布図や建物の被害図、津波到達範囲図などの既存資料を探してみるとよいと思います。


 次に、5~6名ずつのグループに分かれ、グループワークを行います。グループワークでは、eコミマップで過去の災害写真などを見ながら、どこでどんなことが起こったのかをみんなで確認します。体験者から話を聞いたりみんなで話し合いをして、もし同じ災害が起こったら自分たちの街はどんなことになるかをイメージします。


 そして、eコミマップで表示したハザードマップや土地条件図、標高図などを全体セッションで紹介し、自分たちの街の地形状況を理解してもらいます。また、自治体の記録などから、いつどのようなことが起こったかを確認するタイムラインも提示します。

 再度グループに分かれ、グループワークを行います。このグループワークでは、eコミマップを使ってハザードマップを見ながら、危険な場所や避難できそうな場所を確認します。そして、同じ災害が起きそうになったら、どのように行動する(たとえば避難するなど)のがよいかをみんなで話し合い、タイムラインに記入します。

 最後に、各グループで話し合われたことを記入したタイムラインを見ながら、発表してもらいます。


 以上は、ワークショップの進め方の1例です。「伝」においても、このような例を参考に、独自の災害アーカイブワークショップを行ってみてはいかがでしょうか?